龍谷大学仏教文化研究叢書42

日本と東南アジアの仏教交流 ―その史実と展望―

全1巻

【編著者】
林行夫
1955年・大阪府
龍谷大学文学部教授
東南アジア上座仏教徒社会の研究

伊東利勝
1949年・佐賀県
愛知大学名誉教授
ミャンマー社会経済史

大澤広嗣
1976年・岩手県
文化庁宗務課専門職
近現代日本宗教のアジア関与

神田英昭
1976年・東京都
高野山真言宗僧侶
密教学

清水洋平
1973年・京都府
大谷大学真宗総合研究所特別研究員
スリランカ・東南アジア仏教

中西直樹
1961年・三重県
龍谷大学文学部教授
近現代日本仏教史研究

藤本晃
1962年・山口県
浄土真宗誓教寺住職
パーリ聖典による初期仏教思想の研究

村上忠良
1966年・奈良県
大阪大学大学院言語文化研究科教授
タイ系民族シャンの宗教と文化の研究

体裁/A5判、上製、総244頁
定価/本体5,600円+税
ISBN/978-4-86691-375-9
刊行/2022年2月

本の内容

本巻は、一研究叢書として、従来蓄積が乏しかった南伝仏教と日本との交流をめぐる研究を補うとともに、さらなる資料の発掘をすすめ、従来日本の宗派仏教には遠い存在であった南伝仏教からみた今後の仏教の国家間、地域間比較交流史の展望を描こうとする試みのもと、近現代のタイ、ミャンマー、スリランカを舞台とする日本仏教との関わり、交流の実相、さらに上座仏教の日本での位置づけを明らかにするものである。

目次
はしがき
第一章 仏教交流の実装への視座 ータイと日本の関係より(村上忠良)
第二章 日本とミャンマーの仏教交流 ー「入竺比丘尼」に見るネイションとジェンダー(伊東利勝)
第三章 仏教学者の上田天瑞と陸軍中将の牟田口簾也 ーインパール作戦の開始前後における会見(大澤広嗣)
第四章 明治期日本人僧侶の暹羅布教(中西直樹)
第五章 仏教経典をめぐる日タイ交流の史実と現実(清水洋平)
第六章 タイ仏教と日本仏教は対話できるか? ータイ仏教への架け橋になる(神田英昭)
第七章 石井米雄と日タイ仏教交流(林行夫)
第八章 仏教の交流、比丘サンガの交流(藤本晃)
編集後記(林行夫)