現在 【復刻版】

全2巻・別冊1
現在の会 編〈1952年〜1955年〉

【解説・解題】
鳥羽 耕司(早稲田大学教授)
【回想】
小田 三月
【推薦】
池田 龍雄(画家)
成田 龍一(日本女子大学教授)

体裁/B5判、上製、総498頁
ISBN/978-4-908147-27-2
揃定価/30,000円(+税)
刊行年月/2015年7月

本の内容

安部公房や関根弘らが率いた前衛的文芸雑誌から戦後文化を再考する

一九五二年四月、本土では占領が解除されるが、時代は「揺れ戻し」の中にあった。
皇居前広場で、早大構内で、新宿駅前で、反戦平和を叫ぶ声は高まり、警察の弾圧もまた激しさを増すなかで、約六〇名の若い作家や画家や写真家が結集し、『現在』は創刊された。
紙面を飾ったのは、創作・詩作品・評論・ルポルタージュなどである。
彼らは研究会を組織し、討論を重ね、時代に対処する様々な方法を模索した。
先達の声に、今ふたたび、耳をすましたい。