文化運動年表〈明治・大正編〉〈昭和戦前編〉

全2巻

【著】
浦西 和彦
【推薦】
石牟礼 道子(作家)
黒古 一夫(文芸評論家・筑波大学名誉教授)
紅野 謙介(日本大学教授)
澤地 久枝(作家)
成田 龍一(日本女子大学教授)
長谷川 啓(城西短期大学客員教授)
山泉 進(明治大学教授)

〈明治・大正編〉
体裁/A5判、上製、510頁
ISBN/978-4-908147-59-3
定価/18,000円(+税)
刊行年月/2015年12月

〈昭和戦前編〉
体裁/A6判、上製、680頁
ISBN/978-4-908147-60-9
定価/18,000円(+税)
刊行年月/2016年12月

本の内容

全2巻からなる本書は、1897(明治30)年から1945(昭和20)年までの日本における文化運動を広く網羅し、その動きを編年順に整理したものである。そのスケールは2巻あわせて総頁数1,173頁、年表項目数約15,000個、人名項目数約7,500個に及ぶ膨大なものである。年表の主軸をなすのは、初期社会主義運動であり、プロレタリア文化運動である。これらの文化運動に関わった人物、作品、その組織の動きとそれに対する弾圧が事細かに追われている。
これらの仔細な記録は、著者である浦西和彦氏の30年にわたる研究の積み重ねにより生まれた。戦前において時代に抗い、表現し、運動した人々の動きを、京大カードに1つ1つ書いていったものがもとになっている。いまを生きる人に、国家と時代にぶつかった人々の歩みを一歩ずつ振り返りながら、組織犯罪処罰法案が改正され、改憲という戦後の大きな転換点を迎えつつある今、もう一度本書をたどっていただきたい。未来を考える一助になることを願う。