第3回配本刊行しました!
7回配本
沖縄本土復帰50周年記念出版

青い海 【復刻版】
戦後の地方新聞・雑誌シリーズ10

全145冊・別冊1
〈1971年~1985年〉

【監修】
高江洲義寛(沖縄県立芸術大学芸術文化研究所客員研究員)

【解題】
岡本亜紀(浦添市美術館学芸員)
阪井芳貴(名古屋市立大学教員)
松下博文(筑紫女学園大学教員)
村上陽子(沖縄国際大学教員)

【推薦】
加藤登紀子・新城栄徳・高良倉吉・田名真之・仲程昌徳・比屋根照夫

【原本提供】
松下博文

体裁/A5判・並製・本文総21,462頁
揃定価/478,500円(本体435,000円+税10%)
刊行年月/2022年10月〜2025年11月

本の内容

沖縄の若い世代にむけて発信された文化総合雑誌『青い海』。
ニービチ習俗、オヤケアカハチ、琉歌、泡盛、祖霊信仰、沖縄戦や基地問題、海洋博――
固有の歴史・文化・民俗をチャンプルーにして疾走した全145号の軌跡を復刻!


『青い海』創刊号巻頭言 津野創一(『青い海』創刊人・初代編集者)
沖縄の若い君や貴女たちのための広場をつくりたい、と思いました。
ともかくも、本土復帰まであと一年余を残すのみです。返還協定づくりの作業もいよいよ大詰めですし、沖縄県選出の七人の国会議員も、衆参両院のそれぞれの場で〝沖縄の声〟を伝えるべく活躍しております。その中で、六九年秋の日米首脳会談をはさんでこの二、三年、沖縄と沖縄を含む日本の将来について、実におびただしい論議が交されました。これからも密度をさらに深めながら続けられ、若い諸君を包み込んでいくでしょう。
私たちの沖縄は、だから「沖縄県への道」をひた走りに走っているようなものです。生活の場でも変化がみられ、期待と不安と失望すらがうず巻いています。あなたはこうした〝激動の季節〟 ともいうべき沖縄の現在と、そして将来をどうとらえているのでしょう。その中で生きる若い仲間は、なにを、どう考えれば良いのでしょうか。
一方、世界第三位のGNP(国民総生産)を誇り、昭和元禄などといわれる本土でも、その反動とでもいうのか、このところ若い世代のための人生論、青春論が出版界でブームを呼んでいます。若い人たちがなにかを求めはじめているのです。なにか、それは真に人間として生きるための理想であり、生甲斐であり、青春をより豊かにするものであり、失望の淵に沈み込むのではなく、夢を再構築することであらねばなりません。このことは、沖縄とて決して例外ではない、と信じます。
月刊『青い海』は、そのような沖縄に生きる若い世代、新しい沖縄のエネルギーである君や貴女のための雑誌です。人間、いかに生くべきか──などとヤボなことはいいますまい。より豊かなあなたの今日と明日のために、共に考え、共に喜びや悩みをわかち合いたいのです。進学や就職、友情や恋愛や日常生活のことなどを語り合いたいのです。あなたとあなたの仲間を、月刊『青い海』がつなぎたいのです。
青い海は、いうまでもなく沖縄の美しい海であり、青春の無限に広がる可能性であり、逞しく強く生きることを求める生命の母ともいえるでしょう。沖縄の若い君や貴女の広場として月刊『青い海』を育てて下さい。(71年4月)

配本概要

刊行年月巻数(収録号)ISBN価格
第1回配本2022年10月全22冊(第1号~第22号)978-4-86691-419-072,600円(本体66,000円+税10%)
第2回配本2023年7月全22冊(第23号~第44号)978-4-86691-420-672,600円(本体66,000円+税10%)
第3回配本2023年11月全22冊(第45号~第66号)978-4-86691-421-372,600円(本体66,000円+税10%)
第4回配本2024年5月全22冊(第67号~第88号)+別冊1978-4-86691-422-072,600円(本体66,000円+税10%)
第5回配本2024年11月全22冊(第89号~第110号)978-4-86691-423-772,600円(本体66,000円+税10%)
第6回配本2025年5月全22冊(第111号~第132号)978-4-86691-424-472,600円(本体66,000円+税10%)
第7回配本2025年11月全13冊(第133号~第145号)978-4-86691-425-142,900円(本体39,000円+税10%)